JSIAM Online Magazine

ラボラトリーズ

組合せ数学セミナー(COMAゼミ)の紹介

八森 正泰



東京大学駒場キャンパス15号館の1室、金曜夜6時からセミナーが始まります。「組合せ数学セミナー」、通称「COMAゼミ(コマゼミ)」です。このセミナーでは、組合せ論や離散数学一般を中心に、(少しでも)関係のある話を、毎回1名のスピーカーを呼んで、概ね2時間~2時間半、時間を(あまり)気にせずに話してもらっています。

このCOMAゼミは、1999年10月から始まり、気づくともう15年目。東海大学の松井泰子さんと筆者(八森、筑波大学)、また、開催場所を提供していただいている東京大学の柏原賢二さんにも加わってもらって、共同幹事で運営しています。(現在、松井さんが長期海外出張のため、山形大学の佐久間雅さんにも幹事に加わってもらっています。過去には、岡本吉央さん(現・電気通信大学)に幹事に加わっていただいていた時期もあります。)開始当時は毎週の開催で、最初の学期(1999年後期)は10月から1月までの間に11件、翌2000年前期には4月から6月まで12件、というペースでやっていました。2002年から筆者が筑波大学に赴任したことで毎週の開催はきびしいということになり、だいたい隔週のペースに変更して、現在に至ります。開始当時から、時間帯は基本的に金曜日の夜6時から(今学期は教室の都合で夜6時20分から)、1名のスピーカーで2時間~2時間半程度、というスタイルでやっていますが、隔週開催になってから、学期末に余裕のある際には「COMAゼミ特別編」と称して、昼間の時間帯に2件連続で開催したりもしています。

このCOMAゼミの企画には、開始当時、離散数学関係の研究者・学生の中で、自分の研究に近い研究コミュニティーを見つけられず、自分の居場所がないと思っている人が結構多くいる(と思われた)状況で、そういう人たちがふらっと顔を出して仲間を見つけられる場所を作ろう、というような考えがありました。そのため、対象として、組合せ論や離散数学に少しでも関係があれば、「数学」にこだわらず何でもあり、という趣旨でやっています。(ときどき、発表依頼で声をかけると、「最適化の話で全然離散数学じゃないんですけどいいんでしょうか?」というような反応をいただくこともありますが、もちろん全然OKです。) また、やりたい人が集まって始めたセミナーということで当然ですが、特定の学会の研究部会というような形をとらず、自由気ままにやっています。これも、はぐれた研究者が集まる場所、としてはちょうどよい形でもあります。

15年も続いていると、参加者も少しずつ変わっていきます。現在は参加人数概ね6~10名程度、学生から中堅の研究者まで、という感じでこじんまりと、しかし、和気あいあいとやっています。自由気ままにやっているセミナーですから、発表中に参加者も自由に質問をして、ときには脱線したりもします。参加者の専門もまちまちですから、初歩的なことでも気楽に質問できる雰囲気でやっています。今学期(2014年後期)は10月下旬から始まってほぼ半分のスケジュールが終わりましたが、まだこれから1月中に2回と、2月頭に特別編を予定しています。もちろん、来年度以降にも続く予定です。ご興味のある方は COMAゼミwebページ をご参照いただいて(過去の発表の記録もあります)、ぜひCOMAゼミを覗きに来て、また、COMAゼミ仲間に加わってみてください。誰でも参加自由です。



はちもり まさひろ
筑波大学システム情報系
[Article: D1409A]
(Published Date: 2015/01/25)