江澤 良孝
1.概要
研究部会は,それぞれテ-マごとに会員が自主的に集まって研究活動を行っているもので,日本応用数理学会の活動の基幹のひとつとなっている.本年度は,以下に示す19の研究部会及び一つの準備会が活動を行った.このうち,「産業における応用数理」は平成25年度から正式の研究部会となることが予定されているもので,平成24年度はその準備会を立ち上げたものである.それぞれの研究部会は,定期的に会合を開いて研究発表会,セミナーなどを行った.本年度の特筆すべき動きとしては,日本応用数理学会監修の「折紙の数理とその応用」の出版に併せて開催された折紙工学の講習会がある.このほか,いくつかの部会が連携してセミナーを開催するということも行われた.また,ワークショップも活発に開催された.
1.ウェーブレット 2.応用カオス 3.応用可積分系 4.折紙工学 5.科学技術計算と数値解析
6.行列・固有値問題の解法とその応用 7.計算の品質 8.数理医学研究部会 9.数理政治学
10.数理設計 11.数理的技法による情報セキュリティ(FAIS)
12.数理ファイナンス 13.数論アルゴリズムとその応用 (JANT)
14.連続体力学の数理 15.メッシュ生成・CAE研究部会 16.離散システム 17.若手の会
18.環瀬戸内応用数理研究部会 19.機械学習研究部会 20.産業における応用数理研究部会準備会
2.研究部会連合発表会
本発表会は,研究部会が年1回集まって,研究成果を発表するものである. 本年度は,2013年3月14日(木),15日(金)の二日間にわたって,東洋大学白山キャンパス6号館2階において平成24年度日本応用数理学会研究部会連合発表会を開催した.参加者は学生会員23名,学生非会員59名,一般会員128名,一般非会員32名の総計242名であった.発表は全部で17研究部会からあり,総発表数は109.このほかにパネルディスカッションが1件,特別講演が2件あった.また,昼休みを利用して,数学・数理科学関係公募説明会が実施された.また,14日の18時からは研究部会連絡会を開催し,各部会の活動報告と次回の研究部会連合発表会についての話合いを行った.次回は「応用カオス」研究部会が主担当で開催予定である.詳細は未定であるが,京都大学で平成26年の3月頃に開催予定である.
3.研究部会連絡会
研究部会連絡会は,研究部会の代表者が集まって行うもので,例年通り全部で2回行った.1回目は,2012年8月31日(金)17:30~20:00に,全日空稚内ホテル 中宴会場 ルーム Dで実施.2回目は2013年3月14日(木)17:00~19:00に東洋大学白山キャンパス6号館6202教室で実施した.連絡会では,各部会の活動報告,各種の連絡,研究部会活動促進策の審議等を行った.
えざわ よしたか
東洋大学
[Article: I1211A]
(Published Date: 2013/08/06)