JSIAM Online Magazine

研究部会だより

「連続体力学の数理」研究部会の活動の紹介

木村 正人



1.研究部会「連続体力学の数理」について

研究部会「連続体力学の数理」:Mathematical Aspects of Continuum Mechanics (MACM)は、2005年に、研究部会 「特異性を持つ連続体力学(CoMFoS)」として発足し、その後2010年4月から現在の名称に変更しています。大塚厚二先生(広島国際学院大学、JSIAMフェロー)が中心となり研究部会を立ち上げられ、長く主査を務められていましたが、2019年度より主査を木村に交代しています。発足時の経緯やその後の活動については、大塚先生の書かれた文章 [1, 2] をご覧いただくこととして、本稿では、ごく最近の活動を中心にご紹介します。

現在の幹事は、木村正人(金沢大学、主査)、伊藤弘道(東京理科大学)、井元祐介(京都大学)、高石武史(武蔵野大学)、高田章 (ロンドン大学)、新納和樹(京都大学)、野津裕史(金沢大学)、平野史朗(立命館大学)の8名で、多くの若手研究者にも積極的に活動してもらえているのが非常にありがたいです。

2.オーガナイズド・セッションにおける活動

9月の年会、および3月の研究部会連合発表会では、毎回オーガナイズド・セッション(OS)を開催し、最近ではコンスタントに3セッション(10~12講演)を設けています。2010年に名称変更してから、研究対象が大幅に広がり、現在では、弾性体力学・破壊力学・亀裂進展・レオロジー・材料科学・散乱問題・地震・断層問題・多孔質媒体・転位・結晶格子欠陥・自由境界問題・粒子ダイナミクス・粒子法・有限要素法・境界要素法・機械学習、など、連続体力学の数理に関心を持つ様々な分野の研究者の交流の場となっています。OSの雰囲気をご紹介するため、幹事も含め、ここ数年にご発表いただいたり、様々な形でご協力いただいている方々のお名前をごく一部ですが、挙げさせていただきます(敬称略・五十音順・テーマは便宜的に木村がつけさせていただいています)。最近では、参加者による異分野共同研究なども活発に行われています。

伊藤弘道(東京理科大学、PDE)・井元祐介(京都大学、粒子法)・Patrick van Meurs(金沢大学、粒子ダイナミクス)・鈴木厚(大阪大学、数値解析)・鈴木岳人(青山学院大学、地震物理学)・高石武史(武蔵野大学、亀裂進展フェーズ・フィールド・モデル)・田上大助(九州大学、数値解析)・田中良巳(横浜国立大学、レオロジー)・田沼一実(群馬大学、逆問題)・Pierluigi  Cesana(九州大学、変分法)・新納和樹(京都大学、散乱問題)・野津裕史(金沢大学、数値流体力学)・平野史朗(立命館大学、地震物理学)・藤原宏志(京都大学、数値解析)・本多泰理(東洋大学、PDE)・町田学 (浜松医科大学、光トモグラフィー) ・矢崎成俊(明治大学、移動境界問題)・山口哲生(東京大学、ソフトマター)。

3.国際会議CoMFoS の活動

国際会議CoMFoS の開催が、OSと並んで重要なMACMの活動の柱となっています。研究部会の名称はMACMに変わりましたが、国際会議シリーズの名称はCoMFoS を引き続き使用しています。2020年が通算20回目となるCoMFoS20でした。初期のCoMFoSは、外国人ゲストを招いた国内会議でしたが、CoMFoS15から国際会議が通例となっています。CoMFoS12以降のリストを挙げておきます。それ以前については、[1]をご覧ください。

CoMFoS12,2012年10月6日〜8日,電気通信大学

CoMFoS13,2013年10月12日〜14日,金沢大学サテライト・プラザ

CoMFoS14,2014年10月11日〜13日,京都大学楽友会館・百周年時計台記念館

CoMFoS15,2015年11月16日〜18日,九州大学西新プラザ,Proceedings発行

CoMFoS16,2016年10月22日〜24日,九州大学西新プラザ,Proceedings発行

CoMFoS17,2017年9月20日〜22日,沖縄科学技術大学院大学シーサイドハウス

CoMFoS18,2018年6月13日〜15日,京都大学芝蘭会館,Proceedings発行

CoMFoS19,2019年7月15日〜16日,金沢市しいのき迎賓館

CoMFoS20 (The Second Russia-Japan Workshop "Mathematical analysis of fracture phenomena for elastic structures and its applications" との共同開催),2020年12月15日〜17日,東京・ノボシビルスク(オンライン開催)

参考文献:

[1] 大塚厚二,連続体力学の数理研究部会(研究部会だより),応用数理,22 巻 (2012) 3 号.

[2] 大塚厚二,「連続体力学の数理」研究部会,JSIAM Online Magazine,研究会便り,Article: I1806A (2018).

 



きむら まさと
金沢大学数物科学系
[Article: I2103B]
(Published Date: 2021/04/21)